コラム

 公開日: 2014-03-19  最終更新日: 2014-07-17

<認知症で知らない間に裁判,自宅競売へ>

弁護士の田沢です。

とんでもないことが起こりますね。

北海道新聞
≪認知症、欠席裁判で敗訴 北海道・札幌の男性、自宅競売に≫
(03/18 09:23、03/18 14:29 更新)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/527709.html


認知症の高齢男性が民事訴訟を起こされ、訴えられたことを認識しないまま「欠席裁判」で敗訴する判決が昨年暮れ、札幌地裁で言い渡された。
訴えた不動産会社の請求通り、男性の自宅を競売にかける判決が確定した。男性は住む家を失う可能性がある。

高齢化が進む中、認知症などで判断能力が不十分な高齢者らは少なくないとみられ、専門家は、民事訴訟の当事者の判断能力を確認したり、成年後見制度により自衛したりする必要性を指摘している。


12月25日、札幌地裁の法廷。無人の被告席に、判決が告げられた。「別紙目録記載の建物の競売を命じる」。札幌市中央区にある男性(87)の自宅を競売にかけ、共同で所有する原告の不動産会社と代金を分け合え、という内容だ。

男性は認知症。数年前、中古車を購入したが、年金が銀行口座に振り込まれるたびに引き出してしまうため、ローンが引き落とされない状態が続いた。
このため自宅を差し押さえられ競売にかけられたが、親族が事情を説明していったんは競売を免れた。

訴えを起こした不動産会社は、競売情報を日常的にチェックしており、自宅を共同所有していた男性の元妻から約2割の所有権を購入。男性に対して残る約8割の所有権を売るよう持ちかけたが断られ、2013年10月に提訴した。

男性は、精神障害2級で障害者手帳を持つ長男と2人で暮らしている。訴状が自宅に郵送された際、受け取りの確認書類には男性か長男がサインしたとみられるが、親族はいずれにしても「内容を理解できていなかった」と言う。


裁判所は、書類に署名があったため、訴えを正式に受理した。ところが男性は法廷に姿を現さず、民事訴訟法の規定に基づき、不動産会社の主張を認めたとみなされてしまった。
男性は敗訴し、控訴もしなかったため、敗訴が確定した。

男性の判断能力について、かかりつけ医は「財産を管理できない最低レベル」とする。男性は取材に対し、「(裁判について)そんなものは知らない」と話した。

判決の確定後、親族は弁護士に相談。弁護士は「男性には訴訟を遂行する判断能力はなかった。判決に基づく競売は無効」と競売差し止めの仮処分を求める考えで、「民事訴訟の訴状を送付する際、被告の判断能力はチェックされておらず制度上の欠陥といえる」と話す。(報道センター 西依一憲)

当事務所へのご相談予約,お問合せは,お気軽に下記へ


顧問契約に関しては下記をご覧ください。


弁護士 田沢 剛
〒223-0033
横浜市港北区新横浜3丁目19番11-803号
新横浜アーバン・クリエイト法律事務所
045-478-2660
045-478-2670(FAX)
http://www.uc-law.jp/
http://mbp-kanagawa.com/uc-law/


この記事を書いたプロ

新横浜アーバン・クリエイト法律事務所 [ホームページ]

弁護士 田沢剛

神奈川県横浜市港北区新横浜3-19-11 加瀬ビル88 803号室 [地図]
TEL:045-478-2660

  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

4

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
Q&A
セミナー・イベント
Yahoo!ニュース掲載

Yahoo!ニュースに配信されました。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170804-00006459-bengocom-lifehttps://www.bengo4.com/other/n_6459/全国で気温が3...

弁護士インタビュー
インタビュー記事

弁護士ジャパンさんからインタビューを受けました。https://bengoshi-japan.com/interview/archives/828

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
裁判官の経験を生かし、倒産処理や遺産相続問題などに取り組む

法的トラブルを解決する身近な弁護士(1/3)

 「まだまだ一般の人にとって、弁護士事務所というのは敷居が高いのかなと感じています。依頼人の悩みに同じ思いで解決にあたることで、弁護士事務所をもっと身近に感じてもらえたらいいなと思っています」 そう話すのは、新横浜アーバン・クリエイト法...

田沢剛プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

裁判官として数々の紛争処理を経験してきたこと

会社名 : 新横浜アーバン・クリエイト法律事務所
住所 : 神奈川県横浜市港北区新横浜3-19-11 加瀬ビル88 803号室 [地図]
TEL : 045-478-2660

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

045-478-2660

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

田沢剛(たざわたけし)

新横浜アーバン・クリエイト法律事務所

アクセスマップ

このプロに資料を請求する
このプロへのみんなの声

メールでの質問の返信も迅速で丁寧に回答して頂きました。

主にメールと電話のやり取りでご相談させて頂きましたが,...

Y・K
  • 30代/男性 
  • 参考になった数(7

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
コンプラ週間
イメージ

弁護士の田沢です。今週は,神奈川県下の2つ市のコンプライアンス委員会の打合せが続きます。さながらコンプ...

[ 組織コンプライアンス ]

「魔の2回生議員」だけが問題なのか?
イメージ

弁護士の田沢です。「魔の2回生議員」なんて言ってるけど,議員になった途端に万能感を得て偉そうになってい...

[ 時事ネタ ]

裁判所はあなたを守ってくれない…
イメージ

弁護士の田沢です。周防監督の記事ですが,恐ろしい話ですよね。刑事事件だけではなく,民事事件でもそう感じ...

[ 古巣の裁判所 ]

自転車の違反行為に要注意!!
イメージ

弁護士の田沢です。自転車の違反行為も知っておく必要がありますね。傘を差すのもダメ,イヤホンで音楽聴くの...

[ 刑事事件雑感 ]

政権の暴走2
イメージ

弁護士の田沢です。国連特別報告者が日本政府の抗議に反論したようです。日本政府の抗議は,「プライバシーや...

[ 時事ネタ ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ