コラム

2012-09-01

住宅耐震診断のすすめ

防災の日なので、住宅の耐震補強について気になるところをお話しします。

大地震に備えての防災では、住宅の耐震補強が有効であると言われています。
そのため自治体では、耐震補強の前提となる診断や補強工事の補助金を出すところが多く
例えば、横浜市では診断を1万円で受けられ、
補強工事に225万円(課税世帯)※、300万円(非課税世帯)※もの補助金が出るのです。

但しこの制度にも制限がありまして、
昭和56年(1981年)5月31日までの建築確認による場合のみで
それ以降は耐震基準が強化されたため対象外となっています。
また、ツーバイフォーや混構造(鉄骨+木造など)も対象外。

この制限内で耐震診断は比較的受けやすいのですが
助成金申請は非常にハードルが高くなります。

例えば、新築したあと届け出無しに増築したりしていると
既存不適格(※※)と認められるのが難しく、
補助金を受けることができません。

申請出来る場合も時間がかかり、設計審査に2〜3ヶ月、
その後の工事審査も2〜3ヶ月かかっているのが現状です。
耐震診断を除いても、4〜6か月かかるのです。

確かに公のお金を補助してもらうので時間がかかるのは仕方ないとしても
もう少し迅速に処理してもらいたいものです。

以上が旧い耐震基準で建てられた住宅の場合ですが
それ以降は本当に大丈夫なのか?という疑問も生まれます。

手抜き工事で建てられたり、漏水などで構造が弱くなっている様な住宅です。
これまで新しい耐震基準で建てられた住宅のリフォームも行ってきましたが
技術的に未熟か手抜きのどちらかで、ひどい建て方をされた住宅に出会うこともあります。

他にも、北側で風通しの悪い位置に浴室や洗面、台所など
水廻りが有る場合は、土台や柱の下部が腐敗していることが多く
取り替えを余儀なくされるのが現状なのです。


柱腐朽


昭和56年以降の耐震基準であるから安心、ということにならないと思いますので
心配な方は補助金対象外であっても耐震診断を受けて
何らかの対策を取ることをお勧めしたいです。

※平成26年3月31日完成までが対象で、それ以降は150万円(一般世帯)
 225万円(非課税世帯)となります

※※建築当時は合法であっても、その後の法律改正で合法でなくなった建物
詳しくはこちらをご覧下さい
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenchiku/guid/kenki/bousai/











































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