コラム

 公開日: 2012-05-02  最終更新日: 2014-07-17

宅地選びのコツ_2

今回は傾斜地を造成した宅地についてお知らせします。
少々専門的な内容ですが、目を通していただければと思います。

傾斜がある土地を造成して、平らな宅地を造る場合には
擁壁と呼ばれる土留めをつくるのですが、地山と呼ばれる固い地盤が
擁壁のどの部分にくるかで対策が違ってきます。

大まかな断面を以下に表現しました。

擁壁説明

この中で、Aに建てる場合とBに建てる場合で違いがあります。
どちらも擁壁を造ったあと土を埋め戻しますが
擁壁と地山の位置により少々事情が違います。

A の場合
点線で表した地山に対して土を盛った造成となります(盛り土)。
擁壁が地山の上に盛り土をして造成されている場合
擁壁下の締め固めが不十分だと、埋め戻した土や家の重量で
擁壁が動いてしまい家が傾く可能性があります。

いわゆる不同沈下と呼ばれるものですが
これは液状化により起こる現象と同じです。

対策としては、杭を地山まで打ち込み建物を支えることですが、
万一擁壁が沈下したとしても家の水平を保つことができます。

Bの場合
擁壁の下が地山の場合には地盤がしっかりしているので、
擁壁が沈下する可能性は少なく
Aのような対策は概ね必要ないと思われます。

但しこの場合も、擁壁上に埋め戻す方法が不十分であれば
埋め戻したところが下がって不同沈下を引き起こす可能性があるので
改良材を混ぜて埋め戻す等、対策が必要となります。

これらの造成地を購入する前に、埋め戻したあとの地盤調査データ
があれば確認したいものです。

宅地は一見するとどれも同じように造成されている様に
見えますが、違いがあるのです。

可能であれば、建築士に現場に立ち会ってもらい
あらかじめ造成図面が入手して相談するのが良いでしょう。

外見だけで決めてしまうと
思わぬ出費を余儀なくされるケースがあるのです。


擁壁
写真は本文の説明とは関係ありません


------------------------------------
みさき建築研究所
http://www.misakiarch.com/

みさき建築研究所ブログ「家づくりなんてカンタンだ!」
http://blog.goo.ne.jp/yma-house

オープンシステムでの家づくり勉強会
http://mbp-kanagawa.com/misaki/seminar/260/

宅地選びに関する無料相談
http://mbp-kanagawa.com/misaki/seminar/261/

ソーラーハウス見学会
http://mbp-kanagawa.com/misaki/seminar/262/

この記事を書いたプロ

株式会社みさき建築研究所 [ホームページ]

一級建築士 御前好史

神奈川県川崎市中原区下小田中1-13-20-103 [地図]
TEL:044-753-0273

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
サービス・料金

・設計事務所に依頼する場合、どのような進め方になるのか次のページにまとめました。オープンシステムでのフローが中心ですが一般的な設計監理でもほぼ同じとお考え...

 
このプロの紹介記事
オープンシステムで価格の見える住まいづくり

コストダウンして品質の良い住まいづくり(1/3)

 「コストをはっきりさせることが重要です。明確に出します」ときっぱり言い切る御前さん。 バブルが終わってから独立した一級建築士です。JR南武線・武蔵中原駅から6分ほどにある株式会社みさき建築研究所で熱く語りました。 住宅をつくる際の適正...

御前好史プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

設計事務所がデザインと品質の高い住宅を提供します

会社名 : 株式会社みさき建築研究所
住所 : 神奈川県川崎市中原区下小田中1-13-20-103 [地図]
TEL : 044-753-0273

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

044-753-0273

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

御前好史(みさきよしふみ)

株式会社みさき建築研究所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
プロのおすすめコラム
パッシブソーラーの仕組み
ソーラーハウス

パッシブソーラーハウスとは太陽の熱をそのまま利用して冬の暖房に利用するシステムで、太陽光発電のように光...

[ 自然エネルギー利用・ソーラーハウスの生活 ]

夏も快適なパッシブソーラー
summer

前のコラムでは冬のことを主にお知らせしましたが実はこのシステム、夏も結構快適なのです。夏の日が落ち...

[ 自然エネルギー利用・ソーラーハウスの生活 ]

パッシブソーラーの基礎周りはこのように行います
基礎天端リスト

パッシブソーラーの工事で重要なポイントは「気密」と「断熱」屋根で加熱された空気を床下に送る仕組みのなかで...

[ 自然エネルギー利用・ソーラーハウスの生活 ]

屋根に空気を取り入れる
屋根詳細

屋根の軒先から空気を取り入れる為の動力はダクト内のファンによりますが、実際どこからどのように流れて、加...

[ 自然エネルギー利用・ソーラーハウスの生活 ]

ダクトはこのように、手作りで
グラスウールダクト

加熱された空気はダクトを通り床下に送り込まれます。当然ですが、断熱性能が無いと、途中で熱が逃げてしまい...

[ 自然エネルギー利用・ソーラーハウスの生活 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ