コラム

 公開日: 2012-03-30 

補償制度もきちんと用意されている_その1

前回のコラムでは、分離発注についてお知らせしました。この方式は工事をいくつかに分けて専門工事業者に発注するのですが、この中で建築設計事務所の役割が重要となります。

一般的な設計と、図面通り出来ているかをチェックする監理業務の他に、見積、工程管理、予算管理、その他関わる部分が多岐にわたります。この作業をコンストラクションマネージメント(CM)と呼ばれています。TVのコマーシャルではありません。

分離発注を設計事務所が行う場合には、CM分離発注と呼ばれる事があります。
CM分離発注の事も含めてオープンシステム建物登録制度について詳細をお知らせします。
少々長いので2回にわけてお知らせしますが、とてもわかりやすく解説されていますので、一読してみてください。
出典は、オープンネット株式会社「オープンシステム補償制度の解説」です。

CM分離発注の泣き所
家づくりの工事中、あるいは完成後、何らかの問題が起きると建築主は困ってしまいます。いや、困るのは建築主だけではありません。責任を問われる施工業者も設計監理者も、問題が解決しないととても困ります。施工業者が細心の注意を払い、設計監理者が厳格な監理をしても、人が介在して工事をする以上残念ながら、ミスを皆無にすることはできません。

例えば、屋根に穴を明けて窓を取り付ける天窓は、ちょっとしたミスで雨漏りになり易いものです。これは一括発注でもCM分離発注でも、漏るときは漏るものです。通常、雨漏りするような設計図面は描かないので、漏ったとすれば何らかの施工ミスによるものですが・・・・・。

それは、立ち上がり部分の板金か、板金と屋根材との取合いか、天窓自体の取り付けが悪いのか、何か所かの施工ミスが考えられます。一括発注の場合は、どこに原因があっても元請業者が責任を負うので、是正までの話は早いのですが・・・・・。

CM分離発注の場合、板金業者と屋根業者と天窓を取り付けた業者が別々の契約であると、ややこしいことになります。原因はどこなのか、どの業者の責任なのかを調査しなければなりません。しかも、原因を作った業者がそれを認めない場合は、問題解決が図れません。いわゆる、CM分離発注で心配される責任のなすり合いです。

特に雨漏りの場合は、自分が施工した部分以外にも損害が拡大しているケースが多く・・・。10 万円で請負った板金工事のミスで50 万円の損害が発生した場合、責任を認めたくないという心理が働いても不思議ではありません。だからといって、見積・発注の段階で、漏ったときの修理費の50 万円を経費として認めるわけにもいきません。

要するにCM分離発注の場合、問題が発生しても費用の出どころがないことが、問題の解決を難しくしてしまい、責任論だけでは容易に解決できないところが泣き所といえます。

問題解決の手段、オープンシステム建物登録制度
オープンネットでは、CM分離発注に取り組む会員設計事務所の業務を支援するために「オープンシステム建物登録制度」を運営しています。この制度に登録した建物の設計監理者と施工業者は、登録制度で用意している「オープンシステム補償制度」の適用を受けることができます。

オープンシステム補償制度は、CM分離発注での万一のとき、問題解決の手段として必要なもので、オープンネットの会員事務所がCM分離発注で業務を行うときには、その建物をもれなく登録することにしています。

オープンネットは、CM分離発注の家づくりを日本で一番数多く手がけている建築士と専門業者の集団であり、CM分離発注の良い面も危険な面も十分認識しています。良い面だけに目を向けて、問題解決方法を持たないCM分離発注は、ブレーキの壊れた車を運転するようなものといえます。

オープンシステム補償制度
オープンシステム補償制度は、
①『保険制度』
②『検査保証制度』
③『引継補償制度』
の3 本の柱で成立っています。以下それぞれについて解説します。

続きは 「補償制度もきちんと用意されている_その2」 をご覧下さい


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