コラム

 公開日: 2012-03-27  最終更新日: 2014-07-17

分離発注についてのコラム始めます

ファサード


分離発注のいえづくり

分離発注という方式をご存じでしょうか。文字通りいくつかの部分に分けて(分離)物を発注することですが、これを家づくりに当てはめてみるとどうなるのでしょう。ハウスメーカーとか工務店以外に発注するものと言えば、例えばカーテンや家具とか・・・
しかしカーテンや家具は付属物であって住宅そのものではありません。本来の分離発注は家づくりそのものをいくつかにに分けてしまおう、という考え方ですので、ちょっと違うようです。


どれだけ分離するのか

ではどれだけ分けることが可能なのでしょうか。
具体的には仮設工事、基礎工事、木工事、屋根工事、電気工事、水道工事・・・・・・等々20項目くらいに分けて発注しています。
わざわざそんなに面倒なことをしなくても、一括でお願いした方が効率的でわかりやすいのに、と思われるかもしれませんね。実は面倒なことをするだけのメリットがあるのでこの方式をおすすめしたいのです。


上棟屋根工事


一括請負の場合

ハウスメーカーや工務店は一括で工事を請け負います。しかし社員が自ら工事を行うわけではありません。基礎工事や木工事など専門的な技能を持った人たちが下請けとなって働きます。場合によってはさらにその下に孫請け業者も存在しています。そしてメーカーや工務店の社員が行っているのが現場の管理や工程管理、発注業務などです。この生産方式自体には何等問題は無いのですが、企業の利益第一主義に問題が生まれます。


問題が生まれる理由

一人の社員が能力以上の現場数を持たされたり、下請けへの発注金額をぎりぎりまで絞ってしまいます。生産環境が整備された工場とは違い、施工条件が現場毎にバラバラで、天候にも左右される環境では品質を管理するのは難しい。さらに下請業者が発注金額を必要以上に下げられた状況では、いろんな問題がおこってきます。
一方建て主の方が支払う金額は同じなのですから、経費を必要以上に支払っているのでは?と考えてしまいます。この経費を企業努力によるものかどうかは判断をお任せしますが、納得が行かない部分もあるのではないでしょうか。


望ましい方式とは

ではどのような方法が家づくりに望ましいのでしょう。私は大きく二つに分けて考えています。
先ず、品質管理をきちんと行える請負業者(ハウスメーカーや工務店など)が正当な経費を計上することです。品質管理がきちんと出来て難しい施工も指導できるノウハウに対して要求する経費であれば問題ないでしょう。但し、このような業者は概して値段が高いのと施主は担当者を選べないということを理解しておかねばなりません。


分離発注と設計監理者

二つ目には、分離発注方式の選択です。この場合は設計監理者自らが生産現場に関わること(コンストラクションマネージメント)が重要で、設計の意図を的確に現場に反映させることが出来るのです。この方式では先に述べたように一括請負する工務店は存在しないため、それぞれの専門工事業者が責任を負うことになりますが、実際の現場では業者毎に認識の差があり、各工事をまとめてゆかねばなりません。そのため設計監理者はかなり現場の運営に関わる必要あり、設計監理者の技量と経験が問われているとも言えるのです。


上棟式


これからお伝えすること

この分離発注方式を勧める理由について、次回から具体的な事例に基づきお知らせしてゆきます。コラムテーマについては以下のように予定していますが、場合により表現と内容、回数を変更することがありますのでご了承ください。

コラムの予定

・ 分離発注にもいろいろ
・ 補償制度もきちんと用意されている
・ フラット35にも対応している分離発注方式
・ コストダウンは実際どれくらい安くなるのか?
・ 家づくりのスケジュールはどうなっているのか
・ 設計監理契約と建物登録制度とは?
・ 基本設計の時に見積もりを出す理由
・ 分離発注の打ち合わせについて
・ 相見積りを利用したコストダウンの実際
・ 工事金額を決定するまで
・ 契約会→地鎮祭→着工、と続きます。地鎮祭の相場は?
・ 道路使用許可、道路専有許可について設計監理者も知っておこう
・ 基礎工事は重要な工程
・ 木構造の承認はしつこく
・ シロアリ対策の定番商品は
・ 上棟式、その方法と費用の相場は?
・ 工事監理はどこまで関わるのか、施工図面のことなど
・ 施主支給品、施主支給工事、メリットを生かしデメリットを少なくするには
・ ちょっと変わった工事にも対応(ソーラーシステムなど)
・ コストダウン、そしてもっと下げたい場合は
・ 事務所スタッフも現場は勉強の場である
・ やってしまった!予期せぬ事故対応について
・ 火災保険、登記が必要です。登記の費用はどれくらい?
・ 完成引き渡しの時にお渡しする資料はどんなもの?
・ 完成後のアフターケア、トラブルの補償について
・分離発注で工事する場合と一般工務店の場合との差について言いたい事
・リフォームも分離発注で

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