コラム

 公開日: 2014-08-18 

妥協出来る事と出来ないこと・・・

その行動は今だけの期間限定ですか?


最近、介護・福祉の各種サービスを利用する側の方の視点を伺ったり、本を読んだりしています。
何年たってもその差を埋めることはいつも優先されていないよな~なんて思ったり、サービスを受ける側の方に
きちんと専門職側が説明できていないのだから、それ以外の一般市民の方から見れば
不思議に思われたり、誤解されることもいっぱいあるのではないかと思います。

私の嫌いな言葉ですが「理想と現実は違う」のかもしれませんが、どう見てもその行動はおかしいでしょ?
という事を結構介護・福祉サービスの現場では知らず知らずのうちにしてしまいやすいのではないかと
思います。

これって何が原因なのかを考えてみると、我々福祉職の視野の狭さが一つの原因かな?と思います。

例えば、以前報道されましたが「利用者が認知症で外に出てしまう恐れがあるから」ということで
その利用者の玄関を中から開けられないように外側から施錠してしまった。
なんて「事件」がありました。

外から施錠してしまうことについての理由・・・「安全配慮」
そんな理由一つしか浮かばないから他の視点から見た疑問・・・「利用者の人権」「虐待では?」という
ことに明確に説明が出来ないのではないでしょうか?

百歩譲ってその行動を弁護できるとしたら、身体拘束の「非代替性」「一時的なものである」なんて
基準に照らしての行動である=今はこれでしか対応できないけれど、それは「期間限定」で
その行動をとらざるを得ないのは利用者に原因があるのではなく、介護者側の力量不足など
こちら側に原因がありますので、期間限定でいつまでにこの異常な状況を改善いたしますので
どうか認めていただけませんでしょうか?
くらいのものでなければならないと私は思います。

安全配慮をしていれば何でもアリではないですよね?
他の視点に対しても説明がつくような方法を必死で探すのが利用者を本当に思う者が
するべき行動です。今それが出来ないならば、いつまでにと「約束」することが最低限必要なのでは
ないでしょうか?それくらい広い視野を持って様々な視点からの疑問に適切に答えることが出来る
まで準備しないまま「時間がなくて・・・」「安全が第一でしょ!」などと言っていては、福祉事業として
報酬を得てはいけないのではないかな?と思います。

そんな福祉職の視野を拡げるためにも、一般社会の常識に照らしてみるトレーニングや勉強も
この仕事には必要なのではないかと思います。

この様な事が起こらないようにするには、日常の中で小さな事からきちんと「こだわり」をもって
そのこだわりの視点をどんどん広げていくことが大切と考えます。緩みだしたらあっという間に
間違ったことが「施設、組織の当たり前の常識」に変わってしまいます。

私が以前運営していた事業所(放課後等デイサービス)※障がい児の放課後活動の場 では
「利用者の名前は必ず苗字で呼ぶ」ことからスタートしました。
これには、一人の人間として関わる、利用者をもの扱いしない、保護者と違う大人とのかかわりを覚えてもらう、
などなど様々な理由があり、その中でも利用者に謙虚にかつ倫理観を持って行動するという
第1歩としての意味づけがありました。
私自身が「~ちゃん」などと呼ぶことにとても抵抗があり、体が小さいばっかりに、知的障害があるばっtかりに
いつまでたっても「子ども扱い」して「ナメた態度」で接する事にならないようにという思いを行動に転嫁する
には一番簡単に出来るからです。

そこで培った視点を基本として考えることが出来るようになってほしいという願いです。

この様にそんなに難しいことではなく、本当に簡単で小さな事から積み上げて継続していくことで
行動の質が上がるものと私は思っています。

この記事を書いたプロ

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介護福祉士 松崎匡

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