コラム

 公開日: 2014-08-05 

今を生きるか?将来にかけるか?そこが難しい

介護アドバイザーの松崎 匡です。

前回、健康寿命について少し書かせてもらいましたが、その続きと言いますか・・・

これを読んでいる皆さんは何らかの形で介護・福祉に関わっている方が多いと思うのですが

私の現在の事なのですが、何だか介護を受ける方にも共通するところが多いのかな?と思い
考えてもらいたいな~と、出来ればいろいろな方からのご意見がいただけたら嬉しいのですが
参考までに事例を書いてみます。

事例①
松崎 匡さん(45歳・男性)は現在ステージ4-Bの肝臓がんで入退院を繰り返しています。
4か月ほど前からがんの再発を示す「腫瘍マーカー」の数値が上昇傾向にあり、画像診断では
まだはっきりと再発部位は確認できないが、腫瘍マーカーの数値上昇から再発はほぼ確実な
状況です。※正常値13以下のところ、現在378という数値が示されている。

5月の終わり頃から、現在服用中の分子標的薬(抗がん剤)の副作用がかなり重症化してきて
いるのと、体重の急激な減少などから日中活動がかなり制限されてきています。

以前から、副作用や手術のために本当はかなり動けない状況だったのですが、周囲に
悟られたくない思いがあり、かなり無理な状況でも人には一見普通に生活しているように
見せることは出来ていました。

様々な事情が重なって、全身状態がかなり悪くなってしまい先月に急変して緊急入院
しました。

幸いなことに、原因となった炎症は治まり退院となったのですが、医師からは
・まだ画像にははっきり映っていないが再発はほぼ確実だろう
・抗がん剤の副作用がきつくなっているため、全身状態が悪化しているが
 現状では服薬することが唯一の対策である。
・技術的には手術は可能かもしれないが、かなりリスクを伴う
・今までやってきた他の治療も体力的にきつくなっている(難しい)

と有効な治療法がほとんどないという宣告を受けました。
退院少し前から中止していた抗がん剤を再開し、退院後も量を減らしての服薬を継続
するよう指示されました。

この様な状況で退院したのですが、退院後に早速副作用が出てきたのと、入院前以上に
ダメージが大きく、服薬すると毎日がギャンブルで副作用が出現するとほとんど動けない
状況になり、服薬しなければ他に治療法がないためどんどんがんが進行してしまう危険
が伴うという八方ふさがりの現状です。

問い①
松崎 匡さんにあなたならどのような援助を専門職としてしますか?

問い②
松崎 匡さんは「どうせ薬を飲んで進行を抑制できたとしても、副作用に苦しむだけの生活なら
全く意味がない」と考えるようになってきています。しかし、服薬以外に方法がない状況です。
この状況にある松崎さんにあなたならどのようにして服薬を継続するようなアプローチを
しますか?

・・・こんな状況になってみて、介護を受ける高齢者、障がいを持つ利用者に対して
自分は何をしてきたのだろう?と考えてしまいました。

たしかに、服薬することで生命の維持は出来るのかもしれませんが、あまりの副作用の
きつさと、それに伴う体力の減少(日によっては杖を使うようになりました)
そして「果たしてこれが生きているというのだろうか?」という葛藤・・・

様々な思いが錯綜します。

この服薬をたとえば「おむつ使用」や「食事の介助を受ける」に置き換えてみてください。
利用者の心情に配慮した言動を私は今まで出来ていたのだろうか?
このようなケースの利用者にどのようなアプローチをするべきなのか?

ぜひとも、今一度介護・福祉に関わる皆さんにも考えてもらいたいと思いました。

私個人としては、こんな副作用で制限されて何年か生き延びるくらいなら「いま」
を生きたい!と思う気持ちが現在は強いです。

ただ、先の事はわかりませんから、飲まずに今を生きることを選択したばかりに
後々不健康寿命が長引く結果になるのも嫌だな・・・と考える自分もいます。

いろいろな切り口から、様々な対応方法があるかと思います。
そんな意見交換が出来る専門職間での研修って必要だよな・・・
というのが今日のテーマでした。

この記事を書いたプロ

合同会社M&Yファクトリー [ホームページ]

介護福祉士 松崎匡

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