コラム

 公開日: 2016-09-05 

相続放棄をしない方が良い場合(相続編)

【事例】
1か月前に父が亡くなったのですが、先日とある消費者金融から父親名義での約100万円の借金の督促がきました。父が借金していた事を全く知らなかった私はビックリしてその消費者金融に電話をし父が亡くなった事を説明したところ、電話口の女性から「だったら相続放棄をするのがお勧めですよ」と言われました。父は借家暮らしで特にめぼしい財産が無いので、この女性の言うとおり、相続放棄を行おうと思っているのですが、何か問題はないでしょうか?


【回答】
消費者金融から取引履歴を取り寄せた後に、相続放棄をするかしないかの判断を行う事をお勧めします。


【解説】
相続人に承継される被相続人の財産は、不動産や預貯金と言ったプラスの財産だけでは無く、借金等のマイナスの財産も含まれます。被相続人にプラスの財産があれば良いのですが、それが無い場合、借金の返済は相続人の義務となります。ただし、相続放棄ができる期間内に相続放棄を行えば、初めから相続人でなかった事になりますので、被相続人の借金の支払い義務は無くなります(プラスの財産を承継する権利も無くなりますが)。

事例のように、100万円近い借金であれば、被相続人にとって非常に負担になりますので、相続放棄を行うのがベストの選択肢になるのかもしれませんが、もし被相続人がその消費者金融と長年に渡り取引があった場合、いわゆる過払状態になっている可能性があります。相続放棄を行ってしまった場合、この過払い金を請求する権利も無くしてしまいますので、消費者金融から取引履歴を取り寄せ、きちんと利息制限法に基づく引き直し計算を行った上で、相続放棄をするかしないかの判断をする事をお勧めします。
(実際に、多額の過払い金があるにも関わらず、その支払を合法的に免れる為に、相続人に対して相続放棄を勧める消費者金融が存在しているのを耳にします)

もし相続放棄を行う期間が迫っているのであれば、その期間を伸長する手続きもありますので、ご不明な点等がございましたらお気軽に当事務所やお近くの専門家にご相談下さい。

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