コラム

2015-10-23

パブリッククラウドの普及でPaaSが再びホットに?

最近、日経コンピュータ(日経BP社)を読んでいて、アマゾンやマイクロソフトなどPaaS(※)を戦略の要にしているベンダーが多くなってきているといった内容があり、ずっと前にそのようなテーマでコラムを書いたことがあったなーと記憶していたので探してみましたら、今からちょうど4年前に書いたコラムでした。

■今から4年前の2011年10月25日に書いたコラム

PaaSでシステム構築の手法が変わる!その中でも、プログラマーではなくエンドユーザ自身でのシステム構築を可能にするPaaSともいえる「クラウド型Webデータベース」は普及するはず、といった主旨で書いてました。

クラウドの種類
IaaSとは
Infrastructure as a Serviceの略。
情報システムの稼働に必要な機材や回線などの基盤(インフラ)をインターネット上のサービスとして遠隔から利用できるようにしたもの。HaaS(Hardware as a Serviceの略)と呼ばれることもある。

(※)PaaSとは
Platform as a Serviceの略。
アプリケーションが稼働するためのハードウェアやOS、ミドルウエアなどの基盤(プラットフォーム)一式をインターネット上のサービスとして遠隔から利用できるようにしたもの。

SaaSとは
Software as a Serviceの略。
業務ソフトなどをインターネット上のサービスとして遠隔から利用できるようにしたもの。


あれから4年もたった今頃になってやっとそういう環境になってきたのか?それとも何かこれまでとは違う別の動きなのか?と気になって読み進んでいくと、今頃になってという面もあり、そして4年前とは違う動きもあるのだと分かりました。

一つには、今頃になってやっとパブリッククラウドを自社システムの構築に全面活用する企業が増加してきたということがあるようです。これまでは多少様子見で、クリティカルでない業務領域に部分的にクラウドを活用していたものを、全面活用を前提に全社システム基盤として採用していく企業が増えてきたということかと思います。

確かに、特に大企業のお客様(情報システム部門)とお話しをしていると、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)やGoogle、セールスフォースというワードが頻繁に出てくるようになりましたので、いわゆる「クラウドファースト」が浸透してきていることを実感できます。

全社システム基盤としてパブリッククラウドでサーバ運用をするということが、だんだんと普通になってきたので、次はそのサーバ上で動かすアプリケーションを効率的に構築する(開発生産性や開発品質、コスト)ためのプラットフォーム=PaaSの良さが、お客様が基盤としてのパブリッククラウド自体を選択する際に重要視されるようになった、競争のポイントになってきた、よって、各社はPaaSを戦略の要として捉えている、ということですね。

もう一つの4年前とは違う動きは、これまでの業務の効率化やコスト削減といった目的でのクラウド活用からビッグデータ分析やIoT(Internet of Things)、AI(人工知能)・機械学習といったビジネスの競争力強化につながるようなシステム領域でのクラウド活用が進んでいることです。

そのビジネスの競争力につながるようなシステム領域におけるクラウドとして、安価に、そして迅速に取り組めるPaaSが多く出てきており、ビジネスの競争力強化につながるシステムの導入という動きを後押ししています。こういった領域で普及が進んでいることもPaaSが再び注目されている理由のようです。

このように見ていくと、4年前から向かっていっている方向自体は変わっていません。

今後は、基本的にカスタマイズできる範囲が限定され、備わっている機能を利用するSaaS(クラウド上のパッケージソフトのようなイメージ)が、PaaS(プラットフォーム)の上に乗っかって、新たに機能を追加したりするような大きなカスタマイズも比較的容易(迅速、低コスト、低リスク)になっていくのではないかと思います。

そして、リスクが高くコストもかかる、一からプログラムソースコードを書いていくようなスクラッチ開発は、次第に減っていくのではないかと思います。

そういった流れの中では、お客様にどうしても必要になってくるのが「各社製品、技術の情報収集・分析」や「目利き」のできる社員ですね。

スクラッチ開発でも当然、開発のためのプラットフォームやフレーム、開発言語など比較検討することは必要でしたが、そのレベルではない情報収集&比較検討が必要になりそうです。

自社で実現したいことに対して最もふさわしい選択は?何を重視、優先して選択すべきか?

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