コラム

2015-10-25

相続発生の前に考えなければならない事、それは「年金」と「介護」です。

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの長谷川 泰且です。

早速ですが、今の日本は「高齢化社会」なのでしょうか?       答えは「NO」です。

全人口に占める65歳以上の方の割合が7%を超えると高齢化社会になったと言われますが、日本は1970年に高齢化社会になりました。そして1994年には65歳以上の方の割合が14%を超えてついに「高齢社会」に突入しました。では今はどうでしょうか。2007年に65歳以上の方の割合が21%を超えて「超高齢社会」へと変貌しているのです。高齢化ではなく超高齢社会です。

65歳以上の方を高齢者とする事にはさまざまな議論があると思います。70歳、80歳でも元気な方はたくさんいらっしゃいますし、そういう方たちが色々な形で社会に貢献できる土壌も整ってきています。また超高齢社会になった背景には医療技術の飛躍的な進歩があるわけですから、これはある意味「先進国」としての宿命なのでしょう。現に高齢者割合の高い国の1位が日本、2位がイタリア、3位がドイツというように先進国ほど高齢化が進んでいます。

ここで考えなければならない事は、平均寿命が延びた=老後期間が長くなったという事です。それはつまり、分かりやすく言うと寿命が延びたぶんだけ余計に老後の生活資金の準備をしなければいけなくなったという事です。でも今の日本の制度はどうでしょうか?

年金について


これから年金をもらう予定の人は「年金支給開始年齢が65歳」というのは周知事項ですね。企業の定年退職も65歳に合わせたり再雇用制度が整備されていたりしている企業が徐々に増えてきています。しかし今後は年金支給開始年齢は67歳とか70歳とかになってくる可能性が相当高いのです。

年金をもらえる年齢が例えば5年先送りになったからと言っても、その分だけ平均寿命がすぐに延びるかどうかは分かりません。平均寿命が5年延びるにはおそらく数十年はかかるでしょう。年金をもらえる金額は今までよりも減る、と考えておいた方がいいでしょう。

豊かで幸せな老後生活を送るためには、年金だけに頼るのではなく「自助努力」が必要になるという事です。

介護について


もう一つの問題は「介護」です。

現在何らかの介護を受けている方の数は2000万人とも3000万人とも言われています。また、「働きながら家族の介護を担っている人」も1500万人以上いるというデータもあります。実はその1500万人という人は、年齢で言うと40歳~50歳の中堅幹部クラスが多いとも言われています。いま家族の介護をしている方々も遅かれ早かれ介護を受ける立場に変わっていくということを考えた場合、医療や介護に従事している人たちだけの問題ではなくなってきます。

しかし現実は、介護認定が厳しくなったり自己負担割合が一律20%に上がったりすることが想定されています。また国は「在宅医療」を推し進めており、特養と呼ばれる特別養護老人ホームや保健施設、医療施設への入所にも厳しい審査基準があります。

つまり「超高齢社会」になっている日本において、年金制度や介護制度など本来は超加速度的に整備が求められる分野において、実は全く真逆の様相を呈しているということになります。

よく「老後は第二の人生」なんて言われていますが、もしかすると第二の人生などではなく「人生そのもの」かもしれません。老後が「人生そのもの」であるならば、現役時代はその前哨戦であり、老後に向けてしっかりとした準備をする期間なのかも知れません。最終的にはお金の話、経済的な準備の話になってしまいますが、わたしも同じく老後を迎える人間の一人として勉強中です。

この記事を書いたプロ

くらしのデザイン研究所 [ホームページ]

ファイナンシャルプランナー 長谷川泰且

神奈川県相模原市南区鵜野森1-32-21-205 [地図]
TEL:090-5120-6299

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
費用について

費用の全体像は事務所HPをご覧ください。➡http://kurashinodesign.web.fc2.com/cost.htmlファイナンシャルプランナーへお金の相談をするときは、原則有料相談にな...

特色について

全体像は事務所HPをご覧ください。➡http://kurashinodesign.web.fc2.com/index.html■特色は4つあります。  ❶ 相続対策/老後生活資金準備対策の専門ファイナ...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
長谷川泰且 はせがわやすあき

「相続対策」「リタイア後資金」の両輪で豊かな人生を支えるFP(1/3)

 相続対策や老後資金を丁寧に相談に乗ってくれるファイナンシャルプランナーがいます。長谷川泰且さんは、節税対策が主流の相続対策の現状を懸念しています。「現在、相続税のかからない人は、約90%以上いると言われています。相続対策の主流が節税だとす...

長谷川泰且プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

誰もが迎える相続と老後資金を本人と家族が満足するように解決

会社名 : くらしのデザイン研究所
住所 : 神奈川県相模原市南区鵜野森1-32-21-205 [地図]
TEL : 090-5120-6299

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-5120-6299

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

長谷川泰且(はせがわやすあき)

くらしのデザイン研究所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

以前加入したっきりで内容が分からなかった医療保険が理解できました!

主人が、会社の健康診断で「糖尿病」の疑いを指摘され、その...

K・N
  • 60代以上/女性 
  • 参考になった数(1

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
遺言書を残した方が良いのか、残さない方が良いのか?

毎日暑いですね。暑いうえに、オリンピックや甲子園も見たい・・・やる事は多くて疲れちゃいますね。熱中症や夏バ...

[ 相続 ]

賃貸経営における「2019年問題」とは何でしょうか?
イメージ

皆さん、「2019年問題」という言葉を聞いたことはありますか?この「2019年問題」とは、住宅需要の低下...

[ 不動産賃貸 ]

法人設立のメリット・デメリット

税金対策抜きに不動産投資で利益は得られないと言われるほど、不動産投資と税金は切っても切れない関係です。加え...

[ 法人 ]

「円満相続」について
イメージ

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの長谷川泰且です。今日は「相続」についてコラムします。私は、①...

[ 相続 ]

軽費老人ホームとはどんな施設でしょうか。
イメージ

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの長谷川泰且です。今回は、「軽費老人ホーム」について分かりやすく...

[ ライフプラン ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ