コラム

2015-09-12

相続対策を考えるうえでのポイント❶相続対策が必要かどうか?

こんにちは。【相続と老後資金】専門FP長谷川泰且です。
これから何回かにわたって、「相続」についてコラムしたいと思います。
以前にも相続についてコラムしましたが、依然として多くの方からご相談をいただく項目ですので、みなさま少なからず興味があるのではと思いました。

そもそも【相続対策】ってなんでしょうか?


【相続対策】とは、どういうことでしょうか。
昨年までは、相続税がかかる人の割合は約4%と言われておりました。100人の方が亡くなったと仮定した場合、そもそも相続税がかかる人はたったの「4人」なのです。今年からは相続税法の改定により、それが100人中「6人」になると言われています。正確に言うと、「100人中6人が相続税を納めるように、法律が改定」されました。実際どうなったかは、もう少し時間が経てば数字の発表があると思われます。

仮に、100人中「6人」の方が相続税を納めるようになったと仮定しても、「たった6人」だと思いませんか?この「6%」という数字は全国平均を表していますから、東京や神奈川などの関東近郊だけならもう少し数字は上がると予想できますが、それを加味してもそれほど大きい割合ではありませんね。仮に「20人」としましょう。100人中20人は相続税がかかりますが残りの「80人」はかからないということになります。

新聞やニュース、そして多くの専門家の方々が言っているのは主に相続税のかかる20人を対象にした話であって、残りの80人にはあまり関係ない話なのです。ですから、いたずらに情報に惑わされることのないようにしましょう。情報のほとんどは納める税金を少しでも安くしましょうという「税金対策」なのです!

では、相続税がかからない人には対策は必要ではないのでしょうか?

少し個人的な話になりますが、みなさんは「北の国から」というドラマをご存知ですか?実はわたしは大の「北の国から」ファンでありまして、ドラマや映画はすべて観ましたし、今でも繰り返し繰り返しDVDやYouTubeで暇さえあれば観てます。シリーズの中に「2002 遺言」という題名の映画があり、田中邦衛扮する黒板五郎が二人の子供と孫に宛てて「遺言」を書くシーンがあります。ご存知の方も多いように、黒板五郎は日雇いと農業で生計を立てていて財産もほとんどありません。しかし、「遺言書」を遺します。そこには子供や孫に対して、どういう人生を送ってほしいか・どうあるべきかが切々と書き込まれていきます。つまり「思い」を遺言にして遺していくのです。

遺言書は決して財産がある人のためだけに存在するものではありません。
そもそも相続税がかかる人が「税金対策」をする理由は何でしょうか?遺された家族が金銭的に大きな負担にならないようにしておきたいという「思い」があるからですよね。自分が亡くなった後に財産を巡って家族が争うようなことにしたくないという「思い」があるから遺言書を遺すんですよね。

つまり、財産の大小や相続税がかかるか否かは問題ではなく、遺される人に対する「思い」があるとき、遺言書を含む【相続対策】は大事なのです。

そもそも「税金対策」は【相続対策】のほんの一部に過ぎないのです。

黒板五郎の例は極端かも知れません。
例えば現預金が500万円、住んでいる自宅と不動産の価値が2000万円という4人家族があるとしましょう。財産合計は2500万円ですから、改定された後の相続税法においても相続税が必要になることはありません。しかし、自分が亡くなったあと自宅には誰が住むんでしょうか?土地の名義は誰にするのでしょうか?現預金の500万円はどのように分けるのでしょうか?何も心配ないでしょうか。

何か心配事が一つでもあるなら、それを解決するのが【相続対策】です。

まとめ

相続のことでご相談を受けた例で言いますと、9割以上の方が「相続税がかからない人」からの相談でした。相続税がかからないという言葉だけで安心して帰る人もいますし、税金以外での対策の必要性を少なからず感じている方も大勢います。

また、わたしが携わった例ではありませんが、遺された財産を巡っての争いは「財産が多い人よりも、むしろ財産が少ない人の方が後々揉める可能性がある。」というレポートもあります。確かにそうかもしれませんね。

わたしが考える【相続対策】は大きく分けると二つです。
ひとつは「税金対策」が必要かどうか。
もうひとつは「だれに、なにを遺すか、どう遺すか」という分割をしておいたほうがいいか。

いずれの場合も、ご家族に対する大きな「思い」を形にするのが【対策】だと考えます。

みなさまもぜひ、「思い」を形にされてはいかがでしょうか。



以上をもって今回のコラムは終了します。

次回は、「税金の対策」として有効な手段の一つと思われている『教育資金の一括贈与の特例』の意外な落とし穴についてコラムする予定ですので、よかったら覗いてくださいね。

ありがとうございました。
http://mbp-kanagawa.com/fp-hasegawa/

この記事を書いたプロ

くらしのデザイン研究所 [ホームページ]

ファイナンシャルプランナー 長谷川泰且

神奈川県相模原市南区鵜野森1-32-21-205 [地図]
TEL:090-5120-6299

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
費用について

費用の全体像は事務所HPをご覧ください。➡http://kurashinodesign.web.fc2.com/cost.htmlファイナンシャルプランナーへお金の相談をするときは、原則有料相談にな...

特色について

全体像は事務所HPをご覧ください。➡http://kurashinodesign.web.fc2.com/index.html■特色は4つあります。  ❶ 相続対策/老後生活資金準備対策の専門ファイナ...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
長谷川泰且 はせがわやすあき

「相続対策」「リタイア後資金」の両輪で豊かな人生を支えるFP(1/3)

 相続対策や老後資金を丁寧に相談に乗ってくれるファイナンシャルプランナーがいます。長谷川泰且さんは、節税対策が主流の相続対策の現状を懸念しています。「現在、相続税のかからない人は、約90%以上いると言われています。相続対策の主流が節税だとす...

長谷川泰且プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

誰もが迎える相続と老後資金を本人と家族が満足するように解決

会社名 : くらしのデザイン研究所
住所 : 神奈川県相模原市南区鵜野森1-32-21-205 [地図]
TEL : 090-5120-6299

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-5120-6299

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

長谷川泰且(はせがわやすあき)

くらしのデザイン研究所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

生活費の見直しで『貯金』ができるようになりました。

私は20代独身男性です。昨年就職して今は仕事に夢中ですが...

T・T
  • 20代/男性 
  • 参考になった数(1

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
遺言書を残した方が良いのか、残さない方が良いのか?

毎日暑いですね。暑いうえに、オリンピックや甲子園も見たい・・・やる事は多くて疲れちゃいますね。熱中症や夏バ...

[ 相続 ]

賃貸経営における「2019年問題」とは何でしょうか?
イメージ

皆さん、「2019年問題」という言葉を聞いたことはありますか?この「2019年問題」とは、住宅需要の低下...

[ 不動産賃貸 ]

法人設立のメリット・デメリット

税金対策抜きに不動産投資で利益は得られないと言われるほど、不動産投資と税金は切っても切れない関係です。加え...

[ 法人 ]

「円満相続」について
イメージ

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの長谷川泰且です。今日は「相続」についてコラムします。私は、①...

[ 相続 ]

軽費老人ホームとはどんな施設でしょうか。
イメージ

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの長谷川泰且です。今回は、「軽費老人ホーム」について分かりやすく...

[ ライフプラン ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ