コラム

2015-09-01

自営業の方のための『退職金づくり』

こんにちは。相模原のFP、長谷川 泰且です。

先日、ある知り合いの方の息子さん(大学生・21歳)とその友人3人に『セカンドライフへの備え』についてお話をしました。
その時、今の若い世代の方たちがいかに自分の老後について不安を感じているか、改めて実感させられたのです。

若い世代の方は、就職や結婚・子供の誕生など近い将来起こりそうなライフイベントには大きな興味や関心を示しがちですが、それが『老後』となるとあまり実感が湧かないものです。当たり前と言えば当たり前ですね。30年後、40年後の話より目の前の現実や楽しいことの方が圧倒的に優先順位が高いものです。

しかし最近では、老後に対して「何となく不安を感じている」若い世代の方たちが非常に増えています。『セカンドライフへの備え』は今後さらに全ての年代の方たちにとって大きな関心事になっていくと思われます。

また若い世代の方の関心の高さに加えて、国民年金保険だけ納めている方いわゆる自営業の方々からの年金相談も非常に増えています。
今回は、特に『自営業の方のための退職金づくり』についてコラムしたいと思います。

『退職金』の準備には、どういうものがあるのか?

大企業では、独自の退職金制度を取り入れているところもあります。退職金制度以外でも、例えば会社員は厚生年金に、公務員は共済年金制度に加入していて「老後の準備はできている!」と感じている方々も多いと思います。実際に老後の準備ができているかどうかは別の機会に申し上げるとして、問題は「国民年金だけ納めている方、つまり自営業者の多くが自分の老後に不安を抱いている」ことです。
特に創業してすぐ、また規模が小さな自営業者の場合にこの傾向が高いです。
そういう方が国民年金以外に対策を検討する場合は、まず国がサポートしている以下の制度を利用するのが良いでしょう。
代表的な制度は、3種類あります。

①小規模企業共済
②国民年金基金
③確定拠出年金(個人型)

の3種類です。

ちなみに②の国民年金基金は、「国民年金」と名称がよく似ていますが別制度になりますのでご注意ください。

それぞれの制度の詳しい説明は省きます。既に制度を利用している方、内容をご存知の方も多いと思いますが、わたしの私見も含めて大きな特徴だけ挙げさせていただきます。

各制度のメリットとデメリットは?


■『運用の魅力』では、確定拠出年金が優れています。

①小規模企業共済は1%の複利、同じく②国民年金基金は1.75%です。③確定拠出年金は安全型から積極型までいろいろ選択肢がありますので、わたしは③確定拠出年金をおすすめします。

■『流動性』では、小規模企業共済が優れています。

②国民年金基金と③確定拠出年金は原則途中解約は不可。①小規模企業共済は20年以上継続しないと元本割れのリスクはあるものの途中解約できるので、特に起業してのすぐの方にはおすすめです。また小規模企業共済はいざという時の「借り入れ」も可能です。つまり①小規模企業共済は「保険」のような使い方もあるのです。

■『掛け金の変更』では、あまり差異はなさそうです。

増額は、①②③とも比較的簡単にできます。ただし①小規模企業共済は減額が難しいです。ですので最低金額から始めて徐々に増額するのが良いでしょう。

■『加入資格』では、あまり差異はありません。

②国民年金基金と③確定拠出年金は原則だれもが加入資格がありますが、①小規模企業共済は従業員が20名以下などの条件があり、大会社の経営者は加入できません。よって、起業した当初はまず①小規模企業共済に加入するのがよいでしょう。

まとめ

以下まとめます。

○起業してすぐの自営業者は、まず①小規模企業共済に少額から加入しましょう。
○事業が軌道に乗り始めたら徐々に①小規模企業共済の金額を増額しましょう。
○更に余裕ができたら、③確定拠出年金を開始しましょう。
※『流動性』重視の小規模企業共済と、『運用成果』重視の確定拠出年金のバランスをとることも大事です。
※②国民年金基金は、優先順位は低いと(わたしは)思います。

小規模企業共済と確定拠出年金の2つを中心に退職金の準備をするのがベストでしょう。

また、すべての制度には「所得控除」という税金面での優遇措置がとられています。
制度を上手に活用して、効率的な準備を実現しましょう。

ありがとうございました。

http://mbp-kanagawa.com/fp-hasegawa/

この記事を書いたプロ

くらしのデザイン研究所 [ホームページ]

ファイナンシャルプランナー 長谷川泰且

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